原文
dṛṣṭānuśravika-viṣaya-vitṛṣṇasya vaśīkāra-saṃjñā vairāgyam
和訳
ヴァイラーギャ(離欲)とは、この世の快楽とともに、伝統的な教えに伝え聞く、功徳や来世の報いといったものに対する欲望をも手放し、それらに振り回されない状態を指す。
解釈
この世の快楽を手放せ、という話だけなら、宗教の教えとしてはよくある話です。
しかしこのスートラでは、
「来世で報われたい」「徳を積めば何かが得られるはずだ」
といった期待すら、欲望として扱われます。
修行や実践が、何かの見返りを得るための手段になってしまった瞬間、そこでも心は欲に縛られてしまう、という理解になります。