原文
vitarka-vicāra-ānanda-asmitā-rūpānugamāt samprājñātaḥ
和訳
サンプラジュニャータ・サマーディ(まだ対象との関わりが残っている三昧)は、
- ヴィタルカ: 言葉や形を伴う対象の観想(マントラや神像など)
- ヴィカーラ: 形を超えた概念や原理の観想(五大元素の性質など)
- アーナンダ: 内面から湧いて出る至福の感覚(対象との一体感)
- アスミター: 「私は在る」という感覚、自我意識
という4つのかたちであらわれる。
解釈
サンプラジュニャータ・サマーディは、対象への認識を伴った集中状態です。
ここでは、意識は完全に対象を離れているわけではなく、より精妙な対象へと段階的に向かっていきます。
粗い対象から微細な対象へ、そして対象そのものよりも、「在る」という感覚へと焦点が移っていきます。
つまりこれは、意識が外界から内面へと深まっていく過程でもあります。
ただし、ここで経験される至福や「私は在る」という感覚も、なおプラクリティの領域に属するものであり、最終段階では手放されていく対象です。