原文
īśvara-praṇidhānād vā
和訳
あるいは、イーシュヴァラ(神・至高の存在)にすべてを委ねることによっても、
アサンプラジュニャータ・サマーディ(認識対象をともなわない三昧)に到達することはできる。
解釈
ここで言うイーシュヴァラは、特定の宗教の人格神というよりも、煩悩や業に触れていない「特別な純粋意識」を指します。
ヨーガ哲学は基本的には二元論的な体系であり、創造神を前提とはしていません。その中でイーシュヴァラは、修行者が心を安定させるための最も清浄な意識の象徴として位置づけられています。
イーシュヴァラに委ねるとは、何かを外部に依存するというよりも、自我の緊張や「自分がやらなければならない」という力みを手放す姿勢を意味します。
その明け渡しが、心の静まりをもたらす一つの道として提示されているのです。